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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第20章 通じ合う心


「伽羅坊とは…大倶利伽羅様の事ですね。審神者様!!水くさいですよ、恋仲の刀剣様がいらっしゃるならこんのすけに最初から言って下されば、こんなメール送らなくとも手配致しましたのに!!」

「ち、違う違うっ!って違わない?けど…この時はまだ…恋仲じゃなかったの!それに送信したの私じゃないから!私こんな文章打たないってば。それにどうみても伽羅坊って!鶴丸しかいないでしょおおお!!」


焦っている私を見て、こんのすけは溜め息をついて相変わらず冷ややかな視線をこちらに向けている。


「それで納得がいきましたよ。定例会の説明の時、何やら色恋の話になっていたのはそういう事でしたか!しきりに出会いはいらないとか言っていたのは大倶利伽羅様とそういう関係だったからなんですね…こんのすけだけ蚊帳の外だったって訳ですか。ああ寂しい…」

「ちょっと!その相変わらず人の話聞かないのなんとかしてよっ」

「まあ話して下さらなかったのは寂しいですが、そうですか~。審神者様もついに刀剣男士様と…。全く浮いた話一つなかったものですから安心しましたよ」

「油揚げ、二度とあげないよ、だから話を聞いて!」


こんのすけは途端に毛を逆立てて、ギョッとしてこちらを見た。そして「審神者様~それだけはご勘弁を~っ」としおらしくなっている。
なんて現金なんだっ!


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