刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第20章 通じ合う心
俺の気持ちを誰にも打ち明けていないのに、こいつらは気付いていたのか…その上お膳立てまでされていたとはな…
「伽羅やったな!」
「今夜は赤飯だね」
「光忠、やめろ」
「そっか…赤飯炊いたらばれちゃうか。まだ皆に内緒にしておくから安心してよ」
「なんでだ?いい知らせじゃないか、今夜は宴だろ?」
「宴?だったら派手に行こうぜ!」
「鶴さん、貞ちゃん、主ちゃんが恥ずかしがるよ!今はそっとしておいてあげよう。その内嫌でも皆気付くと思うしそれまでは、ね?」
「そういう事なら仕方ないな…」
「ちぇっ!」
「宴はまたの機会でいいが、今夜は酒盛だな」
「そうだね鶴さん、僕達だけで今夜は祝杯にしよう!」
「いいねえ!いいねえ!派手に盛り上げようじゃねぇの!」
「…」
「伽羅坊、今夜はとことん付き合えよ」
「はあ…」
言うつもりはなかったんだがな…
全く、こいつらに隠し事は出来ないな。
大倶利伽羅side、終