刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第20章 通じ合う心
「そのまさかだ、今回の定例会義の付き添いは伽羅坊に変更するぜ」
「ええ!強引すぎないかい?」
「こうでもしないとあの二人ずっとくっつかないだろ。まあ後は伽羅坊次第だがな」
鶴丸の言葉を聞いて燭台切も、確かに…と納得する。
伽羅ちゃんがいつも主ちゃんを目で追っているのは、随分前に気付いて微笑ましく思っていたけど、一向に行動を起こす兆しがない。
主ちゃんだって、伽羅ちゃんを前にすると顔赤くして照れて…
でも伽羅ちゃんへの想いを無理に隠している気がするんだ。主としての立場に責任を感じているのかなと僕は思う。そんな事気にする必要はないのに。
二人は想い合ってるはずなんだ。
二人がくっついたら僕も嬉しい。
「オーケー!鶴さん、僕もその作戦乗った!」
「とびっきりの驚きを二人にもたらそうじゃないか」
「うまくいけばいいけどね」
「光坊、主に知られない為にも、伽羅坊には出来るだけギリギリで変更になったと知らせてくれ。理由は任せる」