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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第20章 通じ合う心


「そうだね、主ちゃんに知られたら山姥切くんと行くとか言いかねないもんね。主ちゃんには悪いけど当日までわからないように徹底しよう。ちょっと鶴さん、まだメール出来てないの?早くしないと主ちゃん戻ってきちゃうよっ!」

「光坊急かすな、打ち間違える!」

鶴丸は近侍の時に端末を操作した事はあるものの慣れてはいない。

燭台切が執務室の襖をそーっと開けて、主が戻ってこないか確認する。少し遠い廊下に主の姿。明らかにこちらに向かってきている。


「鶴さん、主ちゃんもう少ししたら戻って来る!こっちに向かってきてるよ、早く早く!」

「ああ、わかってるって!よし、これで送信っと!なんとか終わったぜ。ん?いつものくせで伽羅坊って打ったかもしれないな…」

「ええ!ま、まあ何とか伝わるよ…とにかく間に合って良かったよ!あとは伽羅ちゃんが格好良く決めてくれれば全てオッケーだね!」



…こうして大倶利伽羅が定例会義の同行刀剣男士に変更されたのだった。
しかし、鶴丸が部屋タイプをダブルにまで変更していたのはさすがに燭台切も知らない事実であった。


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