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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第20章 通じ合う心


本丸を前にしたら急に恥ずかしくなりパッと握られている手を離してしまった。皆に見られてからかわれたりしたら大倶利伽羅さんも嫌だろうし、何より私が恥ずかしすぎるから…

玄関でアームバンドを受け取り、キャリーケースに入っている大倶利伽羅さんの荷物を手渡していると


「おかえり!やっと帰ってきたか」


そこには近侍の御手杵ではなく、鶴丸がいた。


「こりゃ…驚いた…」

「ただいま!…鶴丸?」


鶴丸は目をぱちくりさせて私を見ている。
何をそんなに驚いているのか…
もしかして私の顔が赤いとか?幸せオーラ全開で大倶利伽羅さんとのことがだだ漏れとか?


「鶴丸?どうした、の??」

「ああ、いや…何でもないさ」

「変な鶴丸…昨日今日と変わったことなかった?」

「何にもないぜ」

「そっか、良かった」


会話してる最中も何故かジロジロと見られている気がしてならなくて、なんだかとても恥ずかしくなってしまった。


「大倶利伽羅さん、昨日今日と有り難うございました」

「大したことはしていない」

「そんな事ないです。本当にお疲れ様でした!」


鶴丸の視線から逃げるように執務室に戻った。


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