刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第20章 通じ合う心
ブブブブ…
いつの間にか寝てしまったのか…
端末のアラームのバイブの音が鳴り響いている…
手探りで枕の下にある端末を見つけ出し止めた。
眠い…また瞼がくっつきそう…
それに、とっても暖かい。人の温もり…気持ちいい。
もっと…
…
…
「!!」
パチリと目を開ける。
そうだった…大倶利伽羅さんとくっついて寝たんだ…
一緒に、、一緒に!!
「…起きたか」
大倶利伽羅さんは私より先に起きていたみたいで、じっとこちらを見ている。寝顔を見られていた事にとっても恥ずかしくなり布団に潜った。
「何故隠れる…」
「恥ずかしい…無理ぃ…」
すると、大倶利伽羅さんは布団を少し捲り、私の額にちゅ、と軽くキスを落とし起き上がった。
「隙だらけだぞ」
「…っ!」
朝起きたら大倶利伽羅さんが横にいるとか、それだけでどうにかなりそうなのに…ちゅーとか、ちゅーとか!!
がばりと起き上がり、寝起きで絶対不細工であろう顔を隠しながら一目散に洗面所に駆け込んだ。
とりあえず顔を洗い、歯を磨いてスキンケア一式顔に塗りたくり…
髪を整えてから、着替えを取りに部屋にもど、、
「ひゃああああ!!!!ごめんなさいっ!」
「…」
大倶利伽羅さんが着替えていて、上半身裸で…
久々にみた龍の顔部分がとても格好良かった。
あ、私一瞬だったのによく見てる。