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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第19章 懇親会


懇親会も中盤に差し掛かって、適度に同じテーブルのお偉様方にお酌しながら会話して食事に手を付けていると、どこから来たのか知らないオヤジが距離を詰めてきた。
どうも政府の役人らしい。


「姉ちゃん可愛いねぇ、一緒に飲もうや」

「は、はあ…」


オヤジは私のコップに無理やりビールを注ぐ。お酌されてしまったので一口だけ飲んだら、まだいけるクチやろ?折角ついだんだから飲んで飲んでと言われてしまい、仕方なくあと一口だけ飲むとオヤジは私の太ももを撫でてきた。

ゾワーッと全身に鳥肌が立つ。


「や、やめて下さい」

「いいじゃない、減るもんじゃなし…若い子はいいねぇ~。おじさん生き返っちゃう!やっぱり姉ちゃんも刀剣とやることやってるんでしょ?あんな綺麗な男に囲まれてたらそりゃそーだよね。おじさん否定はしないよ?だからちょっとくらい…なっ?」


は…?
やることやってるって何を?
しかも、なっ?ってなんなの?触らせろって事なのだろうか。

ニヤニヤしながら太腿を撫でているオヤジの手を払い退けて、ちょっと失礼します!と言い席を立った。

すると大倶利伽羅さんが私の側に来てくれて、平気か?と聞いてきた。どうやらさっきのオヤジとのやり取りを見ていてくれたみたいで、テーブルにいるオヤジを睨み付けている。


「大丈夫です。大倶利伽羅さんありがとう。私に気にせず席に戻ってくださいね?」

「…」


何か言いたげな大倶利伽羅さんと別れ、自分の席を見るとあのオヤジがいなくなっていたので安堵して席に戻った。

そしてお皿に残っている料理を食べていると…


「こんばんはー!君審神者だよね?本拠どこ?」


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