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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第18章 定例会義


パニックになりながら部屋を一通り見渡したけど、ダブルベッドがどど~~ん!とあって、窓際にテーブルと椅子があるだけ…
せめてソファーがあればそこで寝ることも出来たというのに。

体から血の気が引いていくのが分かる。

置かれている状況に憮然とするものの、もしかしたら大倶利伽羅さんはそこまで気にしていないのでは?と思った。…彼のことだ、どうでもいいな…と気にしないに決まっている。

だったら寝るだけだし別にどおってことはないっ!

距離感は少し近いけど朝までぐっすり寝るだけだ。私さえ意識しなければ別に大したことではないような気がしてきた。広間で皆と寝たこともあるし問題はない筈だ。

ガチャンと音がしたと思ったら、大倶利伽羅さんが後ろで武装を解いていた。

大倶利伽羅さんの普段と変わらない様子に、私だけが意識してバカみたいだと思った。

時計を見ると18時、懇親会は19時からなのでもう少しゆっくり出来る。

ふと窓から景色を見ると、もう真っ暗だった。
冬は本当に日没が早い。

そして12階から見る久しぶりの現世は、夜景がとても綺麗で。


「綺麗…、大倶利伽羅さんっ見て!夜景がとっても綺麗です」


そう言って振り返ると、いつの間にかすぐ後ろに大倶利伽羅さんが立っていて心臓がドキリと跳ね上がった。


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