刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第18章 定例会義
目的のホテルに到着した。
受付するのにも混雑してて物凄く時間がかかる。
やっと自分の順番になって、審神者IDカードを提示した。
「備中国の×××××番様ですね。本日は1207号室となっております。ごゆっくりどうぞ」
「有り難うございます」
カード式のルームキーを受け取り、大倶利伽羅さんと部屋に向かった。
12階の部屋に到着してカードをかざし、部屋の鍵がピコンと音をたてて開く。そして部屋に入ると
…
…
…
その光景に目を見開いた。
えええええええええええ!!
な、なんで?なんで?
なんでダブルルーム!?
うそ、うそでしょ。
部屋の中央でダブルベッドが見事に鎮座している。
私の思考は早くも停止寸前である。
「…」
「…」
大倶利伽羅さんも、硬直している。
彼のこんな表情は非常に珍しい。じっくり見ていたいところだが、今はそんな場合ではない。
「や、ちょっと、手違い?かな…フロントに連絡してみますねっ」
「…」
私はフラフラしながら、ベッドの横に設置してある電話を取り、フロント直通ボタンを押した。
プルルルル…