刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第18章 定例会義
そして向かえた定例会当日。
長い会議に懇親会。気分は重い…
一泊なので、化粧品や下着等その他諸々小さめのキャリーケースに詰め込み、同行してくれる光忠を執務室で待っていた。
忘れ物はないだろうか…
審神者IDカードに本丸との連絡用の端末も持った。資料も持ったし大丈夫な筈だ。後は光忠の荷物をこのキャリーケースに一緒に詰めれば準備完了。
今日明日は内番以外は休日にしてある。何故なら、私がいない間に怪我人が出たら手当も出来ないからだ。
最終確認をしていると、
「おい、入るぞ」
大倶利伽羅さんの声がしたと同時に執務室の襖がスッと開き、静かに彼が入ってきた。
大倶利伽羅さんは今日、内番も割り当てられていないし非番のはずだ。
なのに、きっちり戦装束を着こなしている。
「大倶利伽羅さん、どうしました?」
「光忠がどうしてもはずせない用があると…代わりに俺が行くことになった」
「は!?え!?、えっと…そ、そんな…ええ!?」
物凄く動揺してしまっている私を見て、大倶利伽羅さんは眉を寄せている。
「…」
「あ、あの」
「俺でいいか」
「いい!です、けど、政府に…連絡しないと…」