刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第18章 定例会義
こんのすけに聞くところによると、審神者という職業がまだここまで確立されていなかった頃に遡る。
政府は人ではない刀剣との恋愛を禁止していたそうだ。それでも恋仲になる審神者と刀剣男士が後を絶たなかった。
禁止されていることによってその恋は更に燃え上がり、神隠しも多発したそう…
本丸を運営出来る程の霊力を持っている人間は数少ない。そんな中で政府は貴重な人材を失う訳にはいかず、神隠しを防ぐために刀剣男士との恋愛&結婚を正式に許可した。
結果的に能力向上することもわかり、今では推奨する程になった、ということらしい。
「審神者様!懇親会では他の審神者様も大勢出席されますので出会いがあるやも知れませんよ!審神者様も色恋に興味を持たれているみたいですし、これはまたとないいい機会ですね!」
「こんのすけ…喜んでいるところ悪いんだけどね、私別に出会い求めてないから…」
「先程も話した通り、政府としては付喪神様との恋愛も結婚も推奨しておりますが、審神者様同士の結婚もそれはもう歓迎しているのですよ!」
出会いなんて求めていないと言っているのに、全く人の話を聞かないこんのすけ…