刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第18章 定例会義
「ああ、そうでした!肝心な事を聞いていませんでした。審神者様は燭台切様と恋仲でございますか?もしくはそういった特別な関係の方はおられますか?」
突然のこんのすけの言葉に目を瞬いてしまう。会議と何の関係があるというのだろうか。
「僕と主ちゃんは残念ながらそういう関係ではないけど?」
「そうですか…」
「あのう…会議と何か関係があるの?」
「勿論です!恋仲である場合は、特例として一定の練度を越えていればその刀でも同行が良しとされております。それに宿泊する部屋タイプもダブルになるのですよ!」
ということは、恋仲の刀剣が同行する審神者さんはダブルルームに泊まるということだ。
ダブルベッドで一夜を共にするなんて…
自分には全く関係のない事なのに、それなのに何故だか急に恥ずかしくなり、それと同時に政府という機関の堅苦しくて融通が効かないイメージが覆された。
「政府は刀剣男士様との恋愛を推奨しておりますからね!刀剣男士様と恋仲になることで審神者様の霊力が底上げされ、恋仲の男士様の能力も向上します!それにより、本丸全体の能力向上にも繋がるのです!」
こんのすけが急に目を輝かせて意気揚々といい放つ。
「そんなに恩恵があるなんて…それに推奨されてる事実も知らなかった」
私はどれ程無知だったんだろう。
この恋が叶うかは別として、神様との恋愛なんて許されないんじゃ…と、一人悩んでいた自分がバカみたいに思えた。