刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第18章 定例会義
「主ちゃん、誰と行くんだい?」
「特に誰がいい、とかはないよ?」
…
…
というのは大嘘だ。
本音を言うと大倶利伽羅さんと…出来れば彼と一緒に行きたい。
でも、このメンバーでわざわざ大倶利伽羅さんを選ぶのは不自然にも程がある。大倶利伽羅さんは人が集まる場所を嫌うのに、それを分かっている上で選ぶということは私が彼に好意を持っている、と言っているようなものなのだから。
それに万が一、同行することになったとしたら私の心臓が持たないのは目に見えている!
「じゃあ僕と行ってくれるかな?」
「光忠が?いいの?」
「大歓迎だよ。格好良くエスコートさせてもらうからね」
「光忠ありがとう!」
「それでは燭台切光忠様で登録しておきます。もし変更がありましたら、政府の方に直接メールお願いしますね」
「了解です」
鶴丸が悔しそうに俺が行きたかった!と嘆いている。
定例会は現世で行われるため、一度行ってみたかったみたいだ。
「鶴丸は今度ドライブにでも一緒に行こうね」
「ほんとうかっ!!それは驚きが沢山ありそうだなっ」
さっきの表情はどこへやら、途端に目を輝かせて子供みたいに喜んでいる。