刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第17章 ある日の出来事 3
大倶利伽羅は持ってきた盆を机に置き、自身の上着を彼女の足にかけた。
既にかけられている上着をずらせば事足りたはずだが、彼もまた他の上着に嫉妬していた。
おやつは起きた頃にまた持ってくるか…そう思い、彼女の頭を少し撫でてから執務室を後にした。
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「…うーーーん、うーーん、…」
執務室に彼女の声…
「暑い~」
妙に暑くて目が覚めた彼女は、体にかけられた上着の数々をみて驚く。
「なんでこんなに??」
その中にある彼女の想い人、大倶利伽羅の上着が目に留まった。
「大倶利伽羅さんの…内番服…」
大倶利伽羅の上着を手に取り、出来心でその袖に自身の腕を通した。
「ブカブカだぁ…」
彼に包まれている気がして、なんとも幸せな気分に浸る。そしてそのまま横になり不覚にもまた寝てしまっていた。
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そろそろ起きている頃かなと思い、上着をとりに3振りはそれぞれ違う場所から執務室に向かっていた。
そして3振りは鉢合わせる事となる。