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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第17章 ある日の出来事 3


大倶利伽羅は持ってきた盆を机に置き、自身の上着を彼女の足にかけた。
既にかけられている上着をずらせば事足りたはずだが、彼もまた他の上着に嫉妬していた。

おやつは起きた頃にまた持ってくるか…そう思い、彼女の頭を少し撫でてから執務室を後にした。



**********



「…うーーーん、うーーん、…」

執務室に彼女の声…

「暑い~」

妙に暑くて目が覚めた彼女は、体にかけられた上着の数々をみて驚く。

「なんでこんなに??」

その中にある彼女の想い人、大倶利伽羅の上着が目に留まった。

「大倶利伽羅さんの…内番服…」

大倶利伽羅の上着を手に取り、出来心でその袖に自身の腕を通した。

「ブカブカだぁ…」

彼に包まれている気がして、なんとも幸せな気分に浸る。そしてそのまま横になり不覚にもまた寝てしまっていた。



**********



そろそろ起きている頃かなと思い、上着をとりに3振りはそれぞれ違う場所から執務室に向かっていた。

そして3振りは鉢合わせる事となる。


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