• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第17章 ある日の出来事 3


執務室には何故か大倶利伽羅の上着だけをその身に包み、寝ている彼女の姿…


その様子に、長谷部は「何故俺のじゃないんですか!」と発狂し、鶴丸はニヤニヤしていて、大倶利伽羅はそっぽを向いているが、耳が赤い。


長谷部の声で目が覚めた彼女は、3振りの姿を見て慌てふためいた。すぐに上着を大倶利伽羅に返し、鶴丸と長谷部にも返した。

そして、二つの折り鶴と、本に気付く。
途端に笑顔になる彼女。

大倶利伽羅が盆のおやつを見せると、更に目を輝かせた。

盆の上にはいちご大福とお茶がそれぞれ二人分…


「大倶利伽羅さんも一緒に食べてくれるんですか?」

「あぁ」

「嬉しいです!」

「主!俺もここで食べますっ!」


そう言って長谷部は、持ち前の機動を活かし盆におやつを持ってすぐ戻ってきた。
盆の上には二人分…


「鶴丸、お前も食べるだろ」

「こりゃ驚いた。珍しいことも起こるもんだな」

「食べないのか」

「勿論いただくさ」



執務室に温かい時間が流れていた。


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp