刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第17章 ある日の出来事 3
彼女に鶴丸の羽織がかけられている。
その側には二羽の折り鶴。
何故か闘争心を燃やした長谷部は、自身の内番服の上着を脱ぎ鶴丸の羽織の上からかけた。
そして自室に行き、お薦めの本を持ち彼女の所に戻る。折り鶴の横に本を置き、満足げに執務室を去った。
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大倶利伽羅は、燭台切からおやつを彼女に持っていってほしいと頼まれ、執務室を訪れた。手には二人分…
「おい、入るぞ」
襖を開けると横たわっている彼女の姿。
「スゥスゥ…」
「寝ているのか…」
何故か鶴丸の羽織と、長谷部の上着がかけられている。そして側には、二羽の折り鶴と歴史の書物。
恐らく国永と長谷部が置いていったものだろう、と彼もまた推測する。
大倶利伽羅も何か置いていった方が彼女が喜ぶのだろうかと思案するが、そんな事を考えたこともないので置いていく物が思い付かない。
彼女に目をやると、足が覗いていて、寒そうに見えた。