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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第16章 演練にて


皆と別れてすぐそこにあるお店に次郎ちゃんと入った。


「コーヒーのホット一つと、日本酒一合ね」

「次郎ちゃんお酒飲むのぉ?」

「いいじゃないか~」


まあ、今日はもう何もないからいいけど…本当にお酒が好きなんだからっ。体壊したりしないかだけが心配。でも壊したとしても手入れで治るのかな?

注文をした後、次郎ちゃんが早速口を開いた。


「アンタ見てると悩みでもあるんじゃないのかってずっと思っててさ」

「え?」

「もしかして恋煩いかい?」

「ええ!?」


的をつかれていて思わず大きい声を出してしまった。これではバレバレだ…


「やっぱりそうかい。そんな気がしたんだ!」

「そんなに分かりやすいのかな…こんなんじゃダメだね」


ため息をつくと、次郎ちゃんは主とこんな話が出来るなんて嬉しいねぇと笑った。


「アンタが誰を好きなのかは分からないけど、いいことじゃないか!」

「皆必死に戦ってるのに浮かれてんじゃないよって思わない?」

「何いってんのさ!思うわけないじゃないか。アンタは主の前に女なんだ。恋をするなっていうほうが酷だろうよ。それに恋をしていた方が女は強くなるからね!アタシはいいと思うよ!」

「次郎ちゃん…ありがとう」

「アンタに想われてるやつは幸せ者だねぇ」

「一振りを特別扱いしてって思わない…?」

「ん?一振りってことは相手は刀なんだねっ!」


ああぁー!またしても失言してしまった…


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