刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第16章 演練にて
次郎ちゃんは、私の顔をジロジロと見てくる。やめて、見ないで!ばれてしまう!!
すると次郎ちゃんは、にやりと笑った。
「は、はーーん」
「え、え?」
「あたしゃちょいとこの子に用事があるから、皆は先帰っといてくれよ」
「え?何?じ、次郎ちゃん?」
「おいっ!次郎!貴様何を考えている」
「うるさいねぇ、つべこべ言わずにさっさとお行きよ!女同士の話だよ!」
「な、なんだと!!お前は男だろうがっ」
「細かいことは気にしなくていいんだよっ!」
「長谷部、ちょっとお茶してからすぐ戻るから先戻ってて」
「あ、主までっ!はあ…わかりました。主がそう仰るなら…」
「ありがとう」
「主殿、次郎殿がお伴なら大丈夫とは思いますが、くれぐれもお気を付けて」
「一期さん、ありがとう」
「大将!お土産宜しくなっ!」
「こら!後藤」
「後藤くん、お土産了解だよ!」
後藤くんは笑顔で皆と一緒に戻っていった。
青江は、僕たちがいたらまずい話なのかなぁ?ってニヤニヤしていて、大倶利伽羅さんは、先戻ってる、と言って去っていった。
そして、次郎ちゃんと二人になった訳だけど、何を聞かれるんだろう…私は内心とてもハラハラしていた。