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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第16章 演練にて


一階に着くと、後藤くんが満面の笑みをこぼして、駆け寄ってきた。


「大将!勝ったぜー!」

「うん!見てたよ!後藤くんも皆もお疲れ様、格好良かったよっ」

「へへっ」


チラリとさっきの審神者さんを見ると、燭台切さんの横で幸せそうに微笑んでいた。
正直とても羨ましい!そしてとってもお似合いだなぁ!


帰り際に

「あなたの本丸の大倶利伽羅、凄く優しい目であなたの事見てたわよ~」
「伽羅ちゃんがあんな表情するなんてね、ふふっ」


審神者さんと燭台切さんの二人に耳打ちされ…
私が恋心を抱いている事をもう向こうの燭台切さんに知られてしまっている事に対する羞恥と、皆に聞こえてたらどうしようという焦りで挙動不審になってしまった。

それに気付いたのか、少しだけ離れた場所で皆がこっちを見ていて。
長谷部がこちらに近付いてきた。


「主?どうなされました?そちらお知り合いなのですか?」

「あああ、そうそう!」


不自然な返事をしていたら、向こうの燭台切さんが、「頑張ってね」と私の肩をポンポンと叩いて、格好良い笑顔で去っていった。


「随分と馴れ馴れしい、何を言われたのですか?」

「いや、何でもないのよ~、あはははー」


私の恋路を応援してくれてましたなんて言えるはずもなく、笑って誤魔化した。


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