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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第15章 大切な家族


結局全員で寝ることになり、大広間には皆の布団がところ狭しと並べられた。
私の布団の回りには短刀ちゃん達がとり囲むように布団を敷いた。乱ちゃんが念のためねってウインクしている。

こういうのもたまにはいいな!と皆笑っていて、おやすみと皆で言い合い、真っ暗にはせず少しだけ明かりがついている状態で眠りについた。


静かになると、やっぱり両親の事を思い出してしまう。二人とも苦しまずに天国へ旅立てた事が唯一の救いだ。それからは小さい頃からの思い出が次から次へと思い出されて…
涙が出てしまっていた。これ以上皆に心配かけるわけにはいかないのに。泣いてるのがわからないように布団に潜った。

色々と思い出していたら眠れなくなって、トイレに行きたくなってしまった。
もう皆寝静まってるようなので起こさないように、そーっと廊下に出たら、いつの間にか一期さんがついてきてくれていて…


「一期さん、すみません。起こしてしまって」

「いえ、起きていましたから」


起こしてしまったはずなのに、そう言って微笑んでくれている。本当に優しい。


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