刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第15章 大切な家族
それから皆と一緒にご飯を食べていたら、乱ちゃんが「あるじさん、今日は一緒に寝ようよ」って言ってくれた。
「あるじさま、僕も一緒に寝たいです…」
「あるじさま、ぼくもいわとおしもいっしょにねます」
「大将!俺も一緒に寝るぜっ」
「俺も寝るぜっ!」
それを聞いて、五虎退と今剣ちゃん、厚くん、貞ちゃんも一緒に寝ると言ってくれた。岩融さんは…ど、どうしよ。
「短刀ばっかりずるいぞ、それなら俺も一緒に『ゴツンッ』っ!!、、痛いぞ伽羅坊!」
「お前が一緒に寝るのはおかしいだろうが」
「なんでだ!俺だって一緒に寝たい!!それに皆一緒なら別に構わないだろう!」
鶴丸が頭を抑えながら喚いている中、鶴丸の一言にそれもそうだなと皆が賛同しはじめて
「ふむ、そういうことなら俺も寝よう」
「ふふっじゃあ僕も主ちゃんと寝ようかな」
「写しとはいえ…俺も寝るぞ」
「仕方ねぇなあ!俺も寝てやるよ」
「ぬしさま、是非私も」
「主、私もご一緒に…」
「あるじぃ!!俺が監視役をします!」
「カカカカ!拙僧もお共するぞ」
三日月、燭台切、山姥切、和泉守、小狐丸、一期、長谷部、山伏が口々に言う。
「…」
鶴丸がニヤニヤしながら大倶利伽羅さんを見ている。大倶利伽羅さんは少しバツが悪そうにそっぽを向いて「…俺も寝る」と呟いた。
「伽羅坊、一緒は駄目なんじゃなかったのか?」
「…」
「そうか、伽羅坊も一緒に寝たかったんだな」
「…うるさい」
「全く素直じゃないぜ」
「うるさいっ」
その様子に皆が笑っていた。