刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
そして今は全てが終り、寝る時間になっていた。大倶利伽羅さんは、ベッドの布団を整えてくれている。そこまでしなくていいって言ったけど、「黙って世話を焼かれていろ」と言われてしまった。
「薬を塗ってやるから横になれ」
「へ?」
「薬研から頼まれている。毎回湿布だと痒みがでるから今夜からは軟膏を塗るそうだ」
「自分で…」
「なんだ?」
「なんでも、ないです…」
自分でやると言いかけたけど、彼の今までの行動からして聞き入れてくれるとは思えなかったので諦めた。
「塗るぞ」
「お願いします…」
そう言って大倶利伽羅さんは、私のパジャマを少しめくり、指先に軟膏をつけてそっと私の肌に触れた。
ヌリヌリヌリ…
軟膏が全然冷たくない。予め彼が温めてくれてるのだと分かった。気遣いが出来て本当に優しい。
今日一日で彼の意外な一面に驚かされてばかりだ。
大倶利伽羅さんは背中を塗り終わると、そのまま腰に触れていく。うつ伏せなので彼からは私の顔は隠れているけど、恥ずかしくて枕に顔を埋めて、目をギュッと瞑った。
薬を塗り終わったのか、大倶利伽羅さんの手が腰から離れた。