刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
今、彼が優しいのはきっとやむを得ない状況だからだ。そこを勘違いしてはいけないのに…
浮かれている自分を反省した。
そんなことを色々考えていたら、約束の時間が迫っていることに気付いた。
早く上がらなければ!彼を待たせることになったらそれこそ最低だ。
急いで上がり、寝間着を着て髪を乾かして脱衣場を出た。大倶利伽羅さんはすでにそこにいた…
「待たせてしまってすみません!」
「早く来すぎただけだ、気にするな」
どこまでも優しい…泣きたくなった。
私は彼に何を返せるだろうか…
大倶利伽羅さんに抱っこされて私室に向かっていたら、ふわりと少しだけ汗の匂いがした。待っている間に兼さんと手合わせしてたのかな。
汗の匂いだけど全然臭くない、むしろ…爽やかな匂いというか…男の色香にドキドキしてしまった。