刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
「…こちらこそありがとうね。もうっ!そんな顔してないで長谷部も飲んでおいでよ!皆待ってるよ」
ほらほら!と長谷部の背中を押すと、長谷部は少し申し訳なさそうにしながらも皆のもとに戻っていった。すると今度は石切丸が近付いてくる。
「…主、申し訳ありませんでした」
静かで重い声だった。私は全然気にしていないのに、律儀に頭を下げてくる彼らを見ると胸が痛む。
「祈祷部屋で私は主に助言をしました。主の思う通りにすれば良いと……ですがその後…あの作戦が実行されることになった」
視線を伏せたまま、彼は続ける。
「言葉を重ねれば主を惑わせるだけになると、そう思い…私も部屋に籠る選択をしました。助言をした手前、顔向けができなかったのです」
「…ちゃんとわかってるよ…それに祈祷部屋で石切丸が言ってくれたことで、私本当に救われたの!だから感謝しかしてないよ」
少し間を置いて、彼はふっと息を吐いた。
「……主は、やはりお優しい」
「優しいのは石切丸だよ…」
そう伝えると、彼はようやく穏やかに微笑んだ。
「今、こうして無事なお姿を見られただけで……救われます」