刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
「お、珍しく会話に参加してる!裏切り役、お疲れさまでした〜!」
その一言に広間がどっと笑いに包まれた。
「……茶化すな」
ぶっきらぼうに返しながらも、大倶利伽羅さんは盃を拒まず静かに口をつける。不機嫌そうな顔のまま、それでも場の空気を壊さない程度にはちゃんとこの宴に身を置いている。
――大倶利伽羅さんもまた、独りで背負ってくれていたんだ。
賑やかな笑い声の中で、そう思いながら私はそっとコップを持ち上げると、いつの間にか私の傍に来ていた次郎ちゃんがどん、と音を立てて一升瓶を置いた。
「いやぁ〜、主もお疲れさんだったねぇ」
そう言いながら、私のコップにドボドボと日本酒を入れている。
「え、ちょっと次郎ちゃん、私日本酒無理だよっ」
「まあまあ今日くらいいいじゃないのさ〜!主も一緒にじゃんじゃん飲むよ〜!」
次郎ちゃんは笑いながら私の肩に腕を回して、私を抱き寄せるようにしてきた。その距離感に驚きを隠せない。
「じ、次郎ちゃん酔いすぎ……」
「いいじゃないか、今日は無礼講だよ無礼講!」
「ほらほら、主も飲みな。皆の頑張りと無事を祝ってさ!日本酒が駄目ならこれならいけるだろ?」