刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
「うん…心配かけてごめんね。でも、皆がいてくれたから解決出来たよ…」
「それは……何よりです。本当に」
胸のあたりを押さえ、こんのすけは深くうなずいた。
「しかしこの件、政府に知られていたら大変なことになっていましたね…」
「やっぱりそうなのかな…」
「そりゃそうですよ!」
即座に返ってきた声は珍しく強かった。
「未申告の怨霊憑依案件なんて、下手をすれば本丸の運営停止です。最悪の場合、審神者様の資格にも関わりますからね…」
そう言いながらもこんのすけはどこかほっとした表情をしていた。そして一拍置いてから、「それはそうと」と空気を切り替えるように言い、白い封筒を一通差し出してくる。
「何これ……次の任務か何か?」
「いえ。この間実施された政府監査の結果が出ましたのでお持ちしました」
「あっ…そういえば、そんなこともあったね…シーちゃんの一件ですっかり忘れてた」
「こんのすけも中身までは知りませんが……まあ、大丈夫だと思っております」
怨霊の件よりも前に行われたあの政府の監査。この本丸の評価が――私と、ここで共に過ごしてきた刀剣たちの在り方がこの一通の中に記されている。
そう思うと指先が少しだけ強張った。正直、封を切るのがとても怖い。