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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第49章 刀剣男士の苦悩と決断


「…悪くない」


拍手はしばらく鳴り止まず、祝福の空気が広間を満たしていく。その中心で、シーちゃんは泣き笑いのまま何度も頭を下げ続けていた。


見送りの日。本丸の門の前で、彼女は小さな包みを差し出した。手作りの、素朴なお菓子。


「まだ試作なんですけど…」

「え、作ってくれたの?……ありがとう」


そう答えると、シーちゃんは少し泣きそうな顔で笑った。


「いつかまたお菓子を買いに行くから、連絡してね」

「はい!」


そう言って彼女は歩き出す。その背中はしっかりと前を向いていた。

本丸の門が閉じる。淋しい気持ちもあったけれど、これで終わりではない。祖父母の想いを継いだ小さなお菓子屋がまた灯りをともすと思うと、胸の奥が温かくなった。



そして私は、こんのすけにシーちゃんが怨霊に取り憑かれていたことも、その件を刀剣たちが無事に解決してくれたことも、包み隠さず報告した。

話を聞き終えたこんのすけは、小さく息を吐く。


「はあ……そうだったんですか……。審神者様から延長を取り消したいと申し出があったときはどうなることかと思いましたが…まさか、そんな事態になっていたとは…」


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