刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
燭台切が苦い顔をして「そんなの酷すぎるよ!主ちゃんには何も知らせないのかい?」と身を乗り出し問うと、青江は小さく頷いた。
「知られたら意味がない。包丁は主の感情の波に敏感なんだよ?…残酷だけど、それが最も確実な方法だ」
「…チッ」
大倶利伽羅が舌打ちをした。
「…あいつが泣くのをわかっててやれというのか」
「君にしかできないんだ」
その言葉に、乱が悲痛な表情を浮かべた後、何かを思い浮かべたのか眉をひそめた。
「無口な大倶利伽羅が演技するの…?」
「演技なんて、できんのかなぁ……」
厚がぼそりと呟くと、広間の空気がわずかに緩んだ。乱と厚の言う通り、無口な大倶利伽羅がどうでも良い相手に気のある素振りを見せることなんて出来ないのでは…と、口にせずとも誰もが思っていた。
「ふふ、演技でも本気でも、僕はどちらでも構わないけどね」
青江の目が意味深に笑い、空気が再び静まる。
大包平が眉をひそめ、「そんな芝居をする意味があるのか!」と大きな声で問う。最近顕現された彼はとにかく回りくどいやり方が嫌いなようで、心底納得がいかないという様子だった。隣で鶯丸が殺気立った彼を宥めながら抑えている。