刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
鶴丸はいつもの調子を失い、ただ難しい顔をして沈黙している。その視線の奥に、警戒の光がちらついていた。
青江は視線を巡らせながら話を続ける。
「原因は、包丁だ。骨董市から持ち帰った“古い包丁”。歌仙は何のことかわかるだろう?」
「まさか、主が手を切った包丁なのかい!?だがその包丁はあの後見当たらなかったはずだよ。持ち帰ったとはどういう…」
「それもそうだろうね…その為に主の手を切るように仕向けたんだから……主の血で、包丁は自身の気配を消してまんまとこの本丸に忍び込んだのさ」
「そんなバカなっ」
鍛錬場にどよめきが走る。「包丁?一体どういうことなんだよ……?」加州が顔をしかめた。対して歌仙は自分の失態だ、とばかりに青ざめた顔で肩をがっくりと落としている。
「まあそこは僕も含め皆わからなかったんだから仕方ないよね。僕は主から相談を受けてたから内密に調査していたんだ。そのおかげで分かった訳だけど…この件に関して主には何も問題はなかった、と報告してある」
「は!?何故真相を言わない!」
長谷部が鬼の形相をして立ち上がる。その様子に青江はまあまあ、と窘め、話を続けた。