刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
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時間は少し遡り、出ていって欲しい、と審神者が娘に言い寄った、その夜のこと……――
相変わらずの女の色仕掛けに心底苛立っていた大倶利伽羅だったが、そんな時急に青江から話があるから、夜更けに鍛錬場に来てほしいと言われた。
何故夜更けなのかは分からないが、言われた通り鍛錬場に行くと、同じように伝えられたのか他の刀剣もゾロゾロと集まってきていた。
集められた刀たちは、皆一様に硬い表情をしている中で、中央で静かに立つ青江の声が、重苦しい空気を切り裂くように響き渡る。
「皆揃ったみたいだね」
青江は一通り見渡し、全員がいるのを確認した上でゆっくりと話し始めた。
「昼間、主にあの子が詰め寄ったみたいなんだ。五虎退が偶然それを見ていてね、その時背中からおぞましい“気配”が立ちのぼった。僕だけじゃない、あれは全員が感じたはずだ。どうだい?」
その言葉に、皆が無意識に頷いた。
山姥切国広は唇を噛みしめ拳を握りしめた。長谷部は眉をひそめ「主に詰め寄るとは…あの小娘!無礼にも程がある」と低く吐き捨てる。