刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
「う、ぅっ…」
聞きたいことが山程あるのに聞けない。もどかしい。 こんなに肌が触れ合うほど近くにいるのに、大倶利伽羅さんが随分と遠く感じる。
ギュッてして好き…って言いたいけど言えない。前は言えていたことが状況が違うだけで、こんなにも言うのが難しくなってしまうなんて…
すると、大倶利伽羅さんは何を思ったのかそのまま胡座をかき、私を自身の膝の上へと座らせた。
俯いていた顔を上げると、涙でぼやけた視界に大倶利伽羅さんの顔が飛び込んできた。そして彼の顔を見た途端心臓がトクンと波打つ。
……二人の仲の良さをあんなに見せつけられて、疑心暗鬼になっていたくせに、大倶利伽羅さんの顔を見ただけで愛しくて堪らない。
「伽羅ちゃ…ぐす……っ」
「ああ……少しは落ち着いたか」
いつもの大倶利伽羅さんの低くて穏やかな声。聞きたいことは山ほどある。今なら二人きりだし、話をするいい機会だ。シーちゃんのことをちゃんと聞かなきゃ、この先どんな結果になろうとわだかまりが残る。
でも…大倶利伽羅さんを目の前にするとそんなことどーでもよくなってしまうくらい好きが溢れてしまう。