刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
局部を手で抑えるわけにもいかず、奥歯を噛み締め痛みに耐えている間も、我慢していた彼に対する感情がごちゃ混ぜになって溢れ出て、涙が更にポロポロと流れ落ちた。
大倶利伽羅さんがかなり焦ったように脚立に上ってきて、両脇に手を入れ私を持ち上げ、そのまま向かい合うように抱きあげる。絶対に落とされないとは分かっていても、流石にこの高さでは恐怖を覚え、慌てて彼の首に抱きつきしがみついた。
そのまま大倶利伽羅さんは器用に地面まで下りた。 そして私を抱えたまま、心配そうに私を見つめる。
「大丈夫か」
「やだっ、大倶利伽羅なんか嫌いっ」
「っ、暴れるな」
「いやっもう降ろしてっ!やだったら……!」
悪態をつきながら泣き喚く私に、更に焦ったように大倶利伽羅さんが声をかける。
「大人しくしろっ」
「やだっ………っ嫌いっ、大っ嫌い!」
「っ、ぶつけたところは痛くないか」
「……う、ぐすっ、痛いよ…痛い」
股間の痛みはさることながら…心がどうしようもなく痛い…
ここ最近の大倶利伽羅さんは、私のところには全く来てくれなくてシーちゃんとばかり行動を共にしている。
私のことなんてどーでもいい筈なのに、かなり心配そうにしている大倶利伽羅さんを目の当たりにすると、まだ私に対して気持ちが残ってくれているのかな、と縋りたくなる自分がいる。