刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
慌てて傷に触らないように抱き上げて、薬研のところに連れていった。もしかしたら他にも怪我をしているのかも知れない。
国永のやつ…後で覚えてろ。最近ずっと朝早く起きていたと思えば、こんなにも落とし穴を掘っていたとはな…
ベッドに横たわっているこいつの肌に薬研が触れている。心がザワついて、なんともいえない不快感に襲われ目を背けると、こいつの右足に目が留まった。
「あんた、足首腫れてないか?」
こいつの様子からして、足の怪我に心当たりがあるとわかった。他に怪我がある可能性を考えて、念のため抱き上げてここに来たのが正解だったか。
薬研が捻挫、だと言った。
捻挫だと!?それに1週間右足は使い物にならないのか?ならば、俺がこいつの面倒をみる。幸い今週は俺が近侍だ。俺がこいつの側にいてもなんら不思議ではないだろう。
何より俺がこいつの側にいたかった。
「あんたの面倒は近侍である俺が見る」
「あの、ええと…」
「あんたが移動するときは俺が抱く」
こいつは俺の言葉に困っているようだ。
だが諦めろ。考えを変えるつもりは毛頭ないからな。