刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第49章 刀剣男士の苦悩と決断
大倶利伽羅さんの枕を抱きしめたまま、目を閉じる。頬を伝う涙が冷たくて、自分の体温だけがやけに心細く感じる。
彼のいない世界はこんなにも静かで、
こんなにも、淋しかった。
――これ以上泣くと、目が腫れて皆に泣いていたことがわかってしまう…特にシーちゃんに見られたら何を言われるか……だから泣き止まないと……――
ろくに眠れずに時間だけが刻々と過ぎていった。
まんじりとした倦怠感が全身を覆っているようだ。
瞼と頭がやけに重く、ぼんやりして靄がかかったような感じがした。
もう少し横になっていたい気持ちもあったが、どうせこうしていても大して眠れないだろう。
そろそろ起きよう、と思いながらも布団から中々抜け出せずにいると、徐々に聞こえてきた朝の生活音で起きざるを得なくなり、重たい体をやっと起こし身支度を整えた。
あぁ、やっぱり仕事なんて1日くらい休んで部屋に籠もってれば良かった、と酷く後悔したのは、屈託のない笑顔で私にこう話しかけてきたシーちゃんに会ってからだった。
今日は大倶利伽羅様と万屋に行くんです。