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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第48章 忍び寄る魔の手


今日も可愛いなぁ…じゃなくていつの間に執務室に!?驚いて固まっている私を気にすることなく、乱ちゃんは笑いながら私の眉間を指先でグリグリし始めた。


「ここんとこのしわなんてさぁ、どこぞの誰かさんにそっくり!まあ、夫婦は似るもんって言うし仕方ないのかもね」

「ふっ夫婦っ!」

「ふふ」


さっきまで日向くんと私しかいなかった筈なのに本当にいつの間に来たんだろう。驚いて変な声を出してしまった私とは違って、日向くんは普通に気付いていたのかケロッとしている。

私だけが気付いていなかった。なんと情けないことか……こんな時は短刀の機動力が恨めしくなる。


「それはそうと、さっきシーちゃんが大倶利伽羅のところに嬉しそうに駆け寄ってたけど…そのしわと関係あったりする?」

「えっ!!」

「その反応は…知らなかったみたいだね」

「……知らなかった…はぁ……あのね、乱ちゃん…シーちゃんさ、急に出ていかないって言い出したんだよね…」

「は?出ていかないって、本丸を?何で?何かあったの!?」

「わからないの……だからちゃんと理由を聞かなきゃって思ってるんだけど…ねぇ?日向くん」


私の問いに日向くんも相槌を打ってくれている。


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