刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第48章 忍び寄る魔の手
「良からぬもの!?やだ!変なこと言わないでよ怖いっ」
「ふふ、可能性の話だよ…何かあっても僕がバッサリ葬り去るから心配無用だよ?」
「う、うん。そうだよね」
「何もないとは思うけど、念のため探ってみるよ。万が一何かあったらまた報告するから」
「うん、わかった。頼りにしてるからね!」
青江に言って良かった。
何もないにしても、ちゃんと調べてもらった方がより安心だもんね。
執務室に戻ると、日向くんがきっちり確認を終わらせてくれていた。それから皆をゲートで見送った後黙々と書類を片付けていたら、近侍部屋の襖がスッと開いてシーちゃんがそっと顔を覗かせた。
「あの、審神者様…お仕事中すみません……私やっぱりもう少しここに居てもいいですか?」
「ここに居てもいいって、全然いいよ…?顔色も悪いし、二日酔いが良くなるまでこっちのことは気にせず休んでてね?」
てっきり二日酔いが辛いから近侍部屋にまだ居てもいいか?という意味だと思ったら、私の解釈違いだったようでシーちゃんが言い直した。
「二日酔いは薬研様の薬を飲んで少し寝たらすっかり良くなりました。……それで…さっきの話ですが…この本丸の滞在を伸ばしてもいいかと言う意味で聞いたんです…」