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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第48章 忍び寄る魔の手


「そう。でもその一瞬だけでそれからは特に何も感じないからそんなに気にすることではないとは思うんだけど…まぁ念のため、ね。もし心当たりというか…何か引っかかる様な事があったらどんな些細なことでもいいから僕に教えてくれないかな?」

「引っかかること……うん、あるにはある…本当に些細な出来事だし、気にすることじゃないと思ってたから誰にも言ってなかったんだけど…」

「へぇ…それは詳しく知りたいね」

「うん…実は…」


歌仙たちと骨董市に行ったときに耳に直接響くような声がして、その後包丁で指を切ってしまったこと。その包丁と似た包丁がこの本丸にあったけど今朝は見当たらないこと。

また、昨晩何度も夜中に目が覚めて部屋が妙に暑くて嫌な感じがしたこと。シーちゃんが庭で不可解な行動を取っていたこと…

それら全てを青江に打ち明けた。


「気のせいかも知れないけど…目覚めたとき異様な気配というか…とにかくやな感じがしたの。まあ、何もなかったしシーちゃんも酔ってただけだったんだけど」

「ふぅん…骨董市の包丁…ねぇ。…もし良からぬものが入り込んでいるとしたら…少し厄介かも知れないね」


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