刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
「旦那、仕上げに大将の腰とおしりに湿布貼るからよ、ちょいと外してくんねーか?」
「!!」
「ちょっと待って!そこは自分で貼れます!」
「立つこともままならねぇのにどーやって貼るんだ?」
「寝そべって貼るとかいくらでも方法があるから…っこれだけは自分で貼ります!!だからおしりだけはご勘弁を」
「そこまで言うなら…腰だけ貼っとくぜ…」
薬研くんは肩を竦めながら私から離れた。
良かった。いくら薬研くんでもおしりは無理っ!!
それに背中と腰に比べたらおしりはそこまで酷い訳じゃないと思うから。
そういうわけで薬研くんに腰に貼ってもらって、湿布を受け取って執務室に戻ることになった。
大倶利伽羅さんが、私をまた抱き上げて移動する…
「大倶利伽羅さん、ごめんなさい…」
「気にするな」
申し訳ないのと、恥ずかしいのと、意識してしまうのと…
大倶利伽羅さんが近すぎて、どうしても心臓がドキドキして私の心臓が持ちそうにないので、こんのすけに松葉杖をお願いしようと心の中で思った。