刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
服を半分程たくしあげられ背中が露わになる。
お腹はベッドで隠れて見えないが恥ずかしい。本当にこんな時男所帯というのは困る。
「派手にやったな…大倶利伽羅の旦那の言う通り、大分青くなってるぜ、血も出てる。大将、ちょっと染みるぞ」
「いたたた…」
傷口に消毒されたらしく患部から痛みが走った。
ズキズキと傷口が脈を打っているようでとても熱い。
「旦那、そこのガーゼ取ってくれ」
「あぁ」
傷口の処理後、打撲の場所を温かいタオルで拭かれ、湿布を貼ってくれた。急な冷たさにぶるぶるっと身震いしてしまう。
「あんた、足首腫れてないか?」
薬研くんが湿布を貼ってくれている時に、大倶利伽羅さんが私の足の異変に気付いた。
「…」
「大将、もしや落ちたとき足も捻ったか?」
「うぅ…ごめんなさい」
薬研くんと、大倶利伽羅さんが私の右足首を食い入るようにみている…薬研くんが足首を触診しながら言葉を零す。
これは歩くのは難しいな。
捻挫だな。まあ骨に異常ないだけ不幸中の幸いだが…
そう言って、足首にも湿布を貼って私の足首を固定した。
「大将、1週間は右足に体重かけちゃ駄目だぜ」
「えぇ!1週間!!」
「治り具合によってはもう少しかかるかもな」
「そんなぁ…」
1週間も…どうやって過ごせばいいのか。確かにいつの間にか少しでも動かしたら激痛が走る程になっている。体重をかけるどころではないけど…