刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第47章 一人の少女
「そ、そうなの!?私なんてすぐ酔っちゃうから皆に付き合ってあげられなくて…きっと皆一緒に飲めるって喜ぶね!あ、でも何度も言うけど無理に付き合わなくていいから……本当に」
「はい、お気遣いをありがとうございます。…でも、私もいつまでも後ろばかり見てないでそろそろ前に進まないといけないと思うんです。だからいい機会だと思って参加します。それにこれからお世話になるんですから、皆さんとの交流も大切だと思うんです」
「そっか……うん、そういうことなら私も頑張って付き合うよ!」
「ふふ、ありがとうございます」
そんなこんなでほとんどの刀剣達が宴に参加し、私達も談笑しながら皆とお酒を酌み交わした。大倶利伽羅さんは最初こそ皆とお酒を飲んでいたが、気付けばいなくなっていた。やはり賑やかな場所は苦手らしい。
「アンタ本当に強いじゃないか!」
「そんな、次郎様こそ噂通り凄く強いですね!」
「おやおや、アタシの名前知ってるのかい?嬉しいねぇ」
「はい、たまに他の審神者さんが次郎様と一緒に来店してたので」
「来店?アンタ何かお店でもやってたのかい?」
「まだパティシエ見習いですけど、スィーツを作っていたんです」
スィーツという言葉にお料理好きやお菓子好きの刀剣達がすかさず反応して、いつの間にやらスィーツの話で盛り上がっていく。