刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第47章 一人の少女
そして次の本丸の休日に色々と情報交換の場を儲けようという話になっていた。
宴は朝方まで続き、案の定広間には酒豪の刀剣達が雑魚寝している状態だ。
私達は切りのいいところで皆と別れて、シーちゃんは本丸滞在中は近侍部屋で過ごしてもらうことになった。私室で一緒に過ごすのでも全然良かったのだけど、何でも、いびきと寝相が悪いとのことでこれ以上迷惑はかけられない、と申し訳無さそうに言われ…
同じ部屋でないのならせめて近くの部屋に滞在してもらうことになり、近侍部屋を使ってもらうことになったのだ。
次の日から、シーちゃんは居候ということを気にしているのか、何かと私や刀剣達の手伝いをしてくれた。
彼女のもともと社交的な性格ということと、短刀ちゃん達の人懐っこさのお陰もあり、ほとんどの刀剣と打ち解けるのもそう時間はかからなかった。
シーちゃんが来てから時間が過ぎるのは、本当にあっという間だった。
…一緒に色々なことをした。
息抜きに現世に映画を見に行ったり、本丸の広い庭でバーベキューをしたり。スイーツパーティーやスイーツ開発、試食会など、様々な事を皆で楽しんだ。
今では大きな声を出しながら笑うシーちゃんの姿を垣間見ることが出来るようになり、そんな姿を見ては、この本丸で預かって良かったのかな…と思えた。