刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第47章 一人の少女
そしてこんのすけから結果を聞いたのはそれから数時間後だった。
「審神者様!オッケーが出ました!」
「へっ」
多分無理だろうな、と思っていたからこんのすけからの返事に思わず情けない声が出てしまった。
「多くの役員が反対して絶望的だったのですが、立川様が口添えして下さり……」
「立川さん?ん…?――え、あのバっ!バーコード!?監査の時の!?まさか!」
「審神者様…そのような言い方はどうかと思いますよ、仮にも口添えしてくださった方に対して…」
こんのすけが呆れた様子でじとりと私を見つめる。
「あ、そ、そうよね……ごめんなさい」
思いもよらぬ名前が出てびっくりだ。
まさかバーコードが味方をしてくれるなんて誰が想像しただろうか!隣りにいる大倶利伽羅さんも少し驚いた様子。
そんな私達を見てこんのすけは溜息を吐き、やれやれといった風にいつもピンと立てている耳をだらりと垂れさせた。
「この本丸なら大丈夫だろう、俺が実際に見てきた本丸だ。万が一何か起こった時は俺が全責任を取ると、立川様がそこまで言ってくださったんですよ」
「えええええ!!!そこまで…ッ!…やっぱり…実はいい人だったんだ…」