刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第47章 一人の少女
「まあ……かなりの毒舌ですからそう思われても仕方はありませんが、とにかく暫くはこの本丸でお世話をするということで決定しましたのであの娘をよろしくお願いしますね」
「わかった。ありがとうこんのすけ!立川さん?にもお礼を言っておいて貰えるかな?」
「わかりました、お伝えします。…では私はまだ手続きが残っておりますのでこれで失礼します」
ペコリと会釈するこんのすけに再度お礼を言って別れた。
「……というわけで……聞いてたと思うけど…ね、伽羅ちゃん」
「…」
「今日から暫くあの子をこの本丸で預かることになったから……今夜伽羅ちゃんと一緒にお酒呑む約束………無理になっちゃった…それと…やっと監査が終わったのに申し訳ないんだけど、あの子がここにいる間は別々に過ごそう…?」
「…………別々」
ポツリと呟いた大倶利伽羅さん。思いの外ダメージを受けている様子に不覚にも胸がキュンと鳴ってしまったけど…
監査が終わってやっと一緒に居られるって時にこんなことになってしまって、申し訳ない気持ちで一杯になった。
「ごめん…色々と勝手に決めて本当にごめんね…でも、一人だと心細いと思うから傍についててあげたいの……何よりあんな状態で一人にして置けないし…」