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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第47章 一人の少女


逃げ惑う人達が雪崩のように押し寄せて来て、私を守るように立ち止まっている大俱利伽羅さんにドンッ!と体がぶつかり、私がよろめいた時にチ、と舌打ちした彼は再び本丸の方へと私を誘導する。

大倶利伽羅さんの言う通りかも知れない。私が残ったところで足手まといになるだけに決まっている。…ここは一端本丸に待避した方がいい、それで準備を整えてからまた来ればいいんだ。

そう思った時、ふとあのおばあちゃんと娘さんの笑顔を思い出した。


4番スクエア…

4番スクエア…?


「伽羅ちゃん!!4番スクエアってあのおばあちゃんのお店がある場所…!」

「おいっ!!」


気が付いたときには大倶利伽羅さんの手を振りほどいて、人波に逆らって駆けだしていた。私だって曲がりなりにも審神者だ。

前に足手まといにならないように体を鍛えて剣術でも習おうと試みた時があった。その時は大倶利伽羅さんにお願いして特訓してもらったけど全然駄目で…

諦めかけたときに石切丸さんと太郎さんが結界を張る方法を教えてくれた。
せっかく強い霊力があるのだからそれを有効に使おう、剣術より何かあったときにきっと役立つと。


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