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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第47章 一人の少女


「え、いいんですか?」

「はい、沢山お買い上げして頂いたので…あの、審神者様ですよね?」

「あ、はい。そうなんです。審神者です。あ、そんなに沢山いいんですか?本当にありがとうございます」

「やっぱり!刀剣男士様とご一緒なのでそうかな、って思ったんです。審神者様なら大所帯だと思うので皆さんでどうぞ。それにこれ、ちょっと形が不格好なので売り物には不向きで…沢山作っちゃって困ってたんですよ…あ、でも味は祖父母のお墨付きなので安心して下さいねっ」

「わぁ…嬉しいです!有難うございます!!」

「また来てくださると嬉しいです」

「はい、是非!」


結局買いすぎてしまってかさばるので、購入したものも全て政府の窓口に届けてもらうことにした。常に危険と隣り合わせの本丸。当然何があるかわからないので、直接本丸へ送る事は固く禁じられている。全て政府を介さなければならない。

会計も全て終わった後は娘さんがドアを開けてくれた。礼を言いお店を出ようとすると奥からひょっこり顔を覗かせたおばあちゃんが「ありがとうございます」と頭を下げているのが見えた。

また来ます、と言いながら軽く会釈をしてお店を出た。


「素敵なお店だったね」

「そうだな」


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