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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第46章 政府の監査


あぁ……なんて天使なんだろう。

これが長谷部や他の刀剣だったら何をしていたかバレバレで、気まずい雰囲気になったりからかわれたりしただろうに、なんて思いながら秋田くんの取りに来たという本を一緒に探していたら、大倶利伽羅さんはいつのまにかいなくなっていた。


「あ、秋田くんあったよ、これかな?」

「それです!ありがとうございます!」


満面の笑みで頷きながら答える秋田くん。

な!なんて可愛いの…!

純粋すぎる秋田くんを見ていると、今までここで厭らしいことをしていた自分が恥ずかしくなって罪悪感で一杯になった。


そしてまだ熱が抜けきらない体を持て余しながら、執務室に戻り監査のお手伝いをしたのだった。


 …

 …


「これで監査は終わりだ。一週間ご苦労だった」

「お疲れ様でした」

「監査結果と本丸の評価についてだが、こんのすけを通して書簡で連絡する決まりだ。2週間前後かかると思うからそのつもりでいてくれ」

「わかりました」

「世話になったな。行くぞ新米」

「一週間、お世話になりました。とても良くして頂いて…仕事とは思えないほど楽しかったです。刀剣の皆様にもよろしくお伝え下さい」


新米くんが深々と頭を下げる。
そして玄関を出て行く政府の二人の背中を見送った。


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