刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第46章 政府の監査
「ん……ん、は、ぁ……ん…」
口付けをしながら大倶利伽羅さんの手がまたスカートの中に入り込んで…もう何もかもどうでも良くなって夢中で唇を貪りあって、彼の手がショーツに触れ、脱がせようとゴムに指先が触れたとき。
間が悪いことにパタパタとこちらにむかってくる足音が聞こえた。
「…チ」
そう遠くない足音と大倶利伽羅さんの不機嫌そうな舌打ちに、ふわふわとしていた頭が一気に覚醒する。
乱れた服を慌てて直し、急いで大倶利伽羅さんの膝の上から飛び降りる。
それと同時にカチャリと開く書庫のドア 。続いてパチッと音がして書庫の電気が明るく点灯した。
急な眩しさに顔が歪む。
「あれ?主君?それと……大倶利伽羅さん?」
秋田くんだった。
二人でこんなところに灯りもつけずに何をやっていたのか…そう思ったに違いない。私は焦った。
「き、気付いたら寝ちゃってて!秋田くんはどうしたの?」
「僕は本を取りに来たんです!大倶利伽羅さんも読書…ですか?」
「いや、出陣の報告しにきたらこいつが寝ていたんでな。傍に付いていただけだ」
大倶利伽羅さんは表情も変えずしれっと言いのけた。
秋田くんは疑いもせず、「そうなんですか!」と笑顔で返している。