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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第14章 それぞれの想い


「主、ご無事ですか!?大倶利伽羅、主を頼む。俺は鶴丸を探す!」

「あぁ、わかったっ!」

「主にまで無体を働いた罰、受けてもらうぞ!隠れようが無駄だっ!!死ね!」


物騒な事を言いながら、長谷部が走り去る。
相当頭に血が上っている様子だ…
無体って私が勝手に落ちたんだけどなぁ…それにしても長谷部は怪我をしてないのだろうか。さすが刀剣男士。

それに比べて私はここから一人で出ることも出来ない…なんて情けない…そして身体中が痛い。

落とし穴から上を見ると、大倶利伽羅さんがかなり焦った感じで穴に身を乗り出している。


「おい、大丈夫かっ!」

「死ななきゃ安い…」

「あんたまで落ちてどーすんだ!つかまれ!」


少しでも安心させようと、長谷部の物真似をしてみたがスルーされた。
大倶利伽羅さんや…
そこは突っ込んでちょうだいな…私は恥ずかしいです…

恥ずかしながらも、大倶利伽羅さんの手に掴まって引き上げてもらった。刀剣男士の中でも細身だと思ってたけど、軽々と私を持ち上げてさすがだな、と思った。

大倶利伽羅さんは私を引き上げた後、落ちたときに私の体についた土や草を優しく払ってくれた。
怪我はないか、と言わんばかりに私の全身に目をやり、こちらを心配そうに見ている。


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