刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
鶴丸が来てから4ヶ月程経った頃…
今週の近侍である大倶利伽羅さんと仕事に励んでいたら
「ギャアアアアアーーーー!!」
と長谷部の叫び声。
死ぬほどビックリして、敵襲??何があったの?と立ち上がり、急いで声のする庭へ向かった。長谷部があれほど叫ぶなんて!異常事態に違いない。
後ろで大倶利伽羅さんが何か言っていたような気がしたけど、耳に入らず…。
「つるまる くにながあぁぁぁ!!」
地の這うような声で、長谷部が穴から這い上がってくるのが見える。落とし穴に落ちたの??ようやく状況を把握した。
「長谷部!?大丈夫なの??」
長谷部のところまで後数歩、というところで急に目の前が真っ暗になった。
「ぎょええぇぇ!」
「あ、あるじいぃぃい!!」
どうやら、私も違う穴に落ちたようだ。しかも物凄い変な声を出してしまった…
でもまさか長谷部が落ちた穴の手前に、また違う落とし穴があるなんて思いもよらなかった!それも結構深い…太郎さんが落ちてもすっぽり収まるくらい…
鶴丸ーーー!どんなけ落とし穴掘ったのっ!?
しかもこれだけの落とし穴をいつの間に…
それにもしかしたらまだ庭に沢山あるのかも。これでは庭に近付けない。