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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第46章 政府の監査


いつの間にか大倶利伽羅さんが私の隣で腕を組んで寝ていて、私の体にはしっかり大倶利伽羅さんの学ランがかけられている。


え?どうして…?


まだはっきりしない頭を捻る。
瞼を閉じるとうっかり寝入ってしまいそうな程眠たいが、目を擦りながら眠気に抗い眠る前のことを考えた。

そして大倶利伽羅さんが出陣していたことを思い出す。


慌てて書庫の壁に掛けられている時計に視線を向けると、とっくに帰還の時間を過ぎていてサーッと体の血の気が引いた…


ああーーー!帰ってきたんだ!


私ったら寝てしまってお出迎えもせずっ!
大倶利伽羅さん隊長だから、報告をしに私を探してくれて近侍に居場所を聞いたのかな、それでここまで来てくれた…?

私が寝てたから?傍にいてくれたのだろうか。
ごめんね、他の皆も出迎えもせずごめんね…お帰りなさい。

こんなところで寝るなんて大倶利伽羅さんにしては珍しい。光忠がここんとこ大倶利伽羅さんは空いた時間は鍛錬しているって言ってたし、もしかしたら私と同じで良く眠れていないのかも知れない。

何にせよこんな所で寝てしまうなんて余程疲れが堪っているんだろう。


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